キャリアデザインを再考した20代男性。コーチングでチャレンジ精神に火がつく

2020年7月24日

私は新卒で総合職に就きました。私が就職した企業は人気の大手です。よっぽどのことがない限り、将来食いっぱぐれることは無いと両親共々安心していたのを覚えています。何となく与えられた仕事をこなしていれば、それなりの昇給も期待できます。30歳になっても40歳になっても、ほぼ同じことをしていればいい。自分が家庭を持つようになっても心配は要らない。そう思っていました。

昔から、私は非常に安定志向の強い人間でした。第1志望だった大学も合格可能性の高かった大学で、それ以上の学力が要される大学には挑戦しようという気概はありませんでした。特に波乱もなく第1志望の大学に合格した私は、大学でもそれなりの成績を取りつつ、就職活動を始める時期も一般的でした。大学生活は自由に時間を使えるということもあり、十人十色の過ごし方があるかと思いますが、私のそれは至極普通の、可も不可も無いものでした。

ところが社会人になると、私の安定志向の考え方に自分で違和感を覚え始めるようになりました。同じような毎日が続くことを「退屈」と感じ始めたのです。思えば、学生時代の周囲の人間には、自分のやりたいことに集中するために休学したり、中には退学という選択をした者もいました。一方私はというと、本当にやりたいことを見つけられていませんでした。それもそのはず、私は安定を志すあまり、チャレンジャー精神というものを失っていたのです。

多少の失意に飲まれた私ですが、まだ自分が20代であることに気付き、今からキャリアデザインを大きく変更する余裕があるのでは無いかと考えるようになりました。その結果、私が思いついたのは、「起業する」という選択肢でした。今まで安定志向で生きてきた人間が実行するような内容では無いと我ながら思いました。しかし、そのぐらいの挑戦をやってのけないと、自分の人生が無味乾燥なものになってしまうと思い始めていたのです。

さて、起業したいと思うのは良いですが、誰に相談したら良いか分かりません。両親は実業家ではありませんし、会社の同僚に相談するのも気が引けますよね。そこで何か良い方法は無いかと色々探していた私が見つけたのが、コーチングの存在でした。「ここなら自分の意見を聞いて具体的な方針を定めてくれるかもしれない。」そう思った私は、その存在を知るや否や、コーチングを受けることにしました。

もちろん、コーチングを受ける前は心配なこともありました。「自分の考えを否定されたらどうしよう」だとか、枚挙に暇が無いほど不安材がありました。ところが、実際に受けたコーチングでは、起業に関して肯定的な意見をいただくことができたのです。何だか肩透かしを食らった気分でしたが、それと同時に自分のチャレンジャー精神を肯定してもらえたという安堵感を抱きました。私には挑戦する能力があると自分を勇気づけるきっかけにもなりました。

コーチングを受けたことで、私はさらに起業する意欲が湧いてきました。今は、起業に関する勉強をしています。「どういった企業を立ち上げようか」とか、「起業するのにかかる費用はいくらくらいなのか」とか、学ばなければいけないことはたくさんあります。ですが、それらは私にとって苦ではありません。むしろ、自分の中に新しい風を吹かせることのできる良い機会だと思っています。毎日がこんなにも有意義に感じているのは生まれて初めてかもしれません。

ちなみに、私は今の仕事をしばらくは続けるつもりでいます。というのも、いくら机に座って起業の勉強をしたところで、実際に会社というものがどう動いているのかを実践的に学ぶことはできません。やはり、実際に動いている会社の内に属することで、起業の際に役立つ知識というものもあります。また、すぐに起業するほどの資金を、私は持ち合わせていません。今の仕事で会社の構造を学びつつ、起業に向けての資金調達をするという点で、今の仕事を続ける意味は大いにあります。

それにしても、起業するという考えに至ったのは、我ながら大胆なキャリアデザインの変更だったなと思っています。それまでの私は何度もいうように、安定志向の人間でしたからね。そうは言っても、このようにキャリアデザインを大きく変更する場合でも、将来に向けたプランニングというものを堅実に立てることができれば、現実化するのは難しいことではありません。私は今、これからの自分の人生をどのようなものにしていくか、非常にワクワクしながら生活しています。

ここで一つ言えるのは、キャリアデザインを変更する場合は早ければ早いほど良いということです。50代から大幅なキャリアデザインの変更をしようとしても、限界があります。逆にいえば、早いうちに変更すれば、それがどれだけ大きな変更であっても、割と何とかなってしまうものです。20代の人であれば、人生はまだ数十年もあります。早めに動いて、理想の将来像に漸進していくのがベストでしょう。