26歳で失業した私が、新たな転職が成功して思うこと

2020年7月24日

26歳まで生活用品の会社で働いていた私。それが会社の経営が悪くなったことを機に失業してしまったものの、化粧品の会社に転職することになりました。そんな私の転機を伝えたいと思い、書かせていただきます。

 高校の頃から化学に対して興味があった私は、大学で化学系に進むことになりました。大学の中では有機化学と無機化学の両方を学ぶことで、高校まで学んできたことをさらに活かせると考えていました。大学の授業を通じて有機化学のことを活かして頑張りたいと思い、有機化学の研究室に配属しました。有機化学の研究室では生活用品に使われる溶剤や材料の研究開発を行っていました。その中で溶剤開発することの難しさと同時に、消費者が使う視点での開発を深めることができたのです。大学で学んだ研究開発の知識を活かしたいと考えて、生活用品を扱う化学系メーカーに研究職で就職することに決めました。このとき、会社で新たなキャリアデザインを描き始めていたのです。

 まず、会社では新入社員として研修トレーニングを受けることになりました。そして、研修が終わるとGMP(適性製造規範)のことを学ぶことになりました。大学のときには試薬から始まることが多く、あまり考えたことがなかった不純物を最大限混入させないことの重要性を知るようになったのです。そして、GMPのことを知り始めたことから、品質を第一とした研究開発を意識できるようになったのです。周りから認められるようになり、製造部との連携を取って製品のスケールアップにも携われるようになりました。そしてプロジェクトとして、他の会社でも需要が高くなると思われる高吸水性樹脂の開発に着手を始めようとしていたところでした。そんな中で入社3年後から次第に会社の経営が悪くなり始めたのでした。そして、プロジェクトも断念してしまうことになりました。そして、徐々に会社に対して貢献したい気持ちがなくなったことから退職してしまいました。当時、転職先も決まっていなかったため、失業してしまうことになったのでした。失業してしまったことに少し戸惑いがあった私は転職を考えました。失業した私は失業給付金をもらうことを考えたものの、あまりハローワークには行きたくないと考えていました。

そんなときに友達から「コーチングを受けてみてはどうか?コーチング受けると新たな考え方を整理できるよ。」と勧められたのですが、当時はあまりお金に余裕がなかったことから、コーチングを受けることを断念したのでした。親からお金を借りるのもどうかと思い、友達から教えてもらった転職サイトから登録することを決めました。そんな中で転職エージェントとの連携があることを知り、転職エージェントの方から様々な職種を紹介いただくことになりました。

転職エージェントの方からは、「あなたはGMPの経験が3年間あるんですね。GMPの知識があると化粧品や医薬品の会社でも活かせることができるんだ。これから紹介する会社をぜひ応募してください。あなたにとって大きなチャンスになると思うよ。」とアドバイスをいただいたのでした。そんな中で転職活動を始めるのでした。最初の頃は書類選考でもなかなかうまくいかないことが続いてしまったのです。そして、転職エージェントの方から「あなたから以前いただいた書類の中でGMPの経験についてあまり記載していないから、一度書き直してみてはどうか?」と言われ、職務経歴書を書き直してみたのでした。すると、大手化粧品メーカーから面接のオファーをいただくことになり、面接の中でGMPの経験についてしっかり伝えたところ、内定をいただくことになりました。当時6か月間失業していたこともあって、化粧品の会社に転職することを決めたのでした。

 化粧品の会社では当初の話通りGMPの経験を活かすことができました。特に品質向上の観点で、前職での経験をほぼそのまま活かすことができたのでした。入社当初は未経験の業界ということがあり戸惑ったものの、先輩から丁寧に化粧品GMPのことについても検収いただくことで、生活用品で扱っていた知識をさらに深めることができるようになりました。前職の経験が活かせていることがあり、入社して6か月程度経ちましたが、メンバーとして前向きに頑張れるようになりました。また、前職の高吸水性樹脂の経験においても、化粧品開発に使われていた一部の技術と共通していることもあり、仕事に対する士気も高まっています。化粧品の会社に転職したことで大学までの知識も活かすことができ、新しいキャリアデザインを形成しているところであります。

 現在は化粧品の会社に転職したことで前向きに頑張っているものの、失業した当時に友達から勧められたコーチングを受けておけばよかったようにも振り返っています。今は入社半年したことで収入も落ち着いたため、今後の人生でキャリアデザイン形成を考えるときにはコーチングを活用したいと考えているところです。