20代男性のカメラマンによるキャリアデザイン
私は現在、大手事務所で働いている20代の男性カメラマンです。
「厳しい」と言われるカメラマン業界で、なんとか安定したキャリアデザインを実現しています。
しかしここへ至るまでは、かなり大変な思いをしました。
一時期は、「生活できないかもしれない」というところまで落ち込んでいます。
私がカメラマンとしてキャリアデザインができているのは、「コーチング」を受けたおかげです。
本記事では、20代の男性カメラマンとしてのキャリアデザインを、体験談というかたちでお伝えします。
最初の就職
私は大学時代から、テレビ業界で働きたいと思っていました。
大学時代から地方のテレビ局でのインターンに参加。
とにかくテレビに関する情報を集めていました。
私の希望する就職先は、もちろん「キー局」です。
しかしキー局には、かなりの学歴が求められます。
私の通っていた大学が、お世辞にも有名な大学とは言えません。
案の定、キー局に就職することはできませんでした。
私は結局、WEB配信を専門としているテレビ局へ就職。
第一志望ではありませんが、規模が違うだけで、仕事内容は同じです。
私はテレビ局で、アシスタントディレクター兼カメラマン補佐として働き始めました。
テレビ局では、かなり充実した日々を過ごします。
私が就職したテレビ局は、比較的待遇のよい会社です。
ご想像のとおり激務ではありましたが、それでも楽しい日々でした。
元々私は、20代男性で、アシスタントから抜け出すというキャリアデザインを思い描いていました。
キー局だと、20代でアシスタントのランクから抜けることは厳しい部分があります。
ですが、さほど競争の激しくないWEBテレビ局では、ある程度それが可能でした。
しかし私の心境に、変化が訪れます。
カメラマン補佐の仕事が、アシスタントディレクターよりも楽しいと感じるようになったのです。
そしてその気持ちは、いずれかに「カメラマンになりたい」という希望へと変わっていきました。
アシスタントディレクターは、昇進すると、いわゆるデスクワークをするようになります。
もちろん、それはそれで私にとって素晴らしいことです。
テレビ局で働く人間なら、誰でもここを目指します。
しかし私は、現場で働きたかったのです。
だからこそ現場に居続けられる、カメラマンへの憧れが強まったのです。
カメラマンへの転職
結局私は、あまり深く考えずにテレビ局を退職。
そしてとある番組制作会社で、カメラマンとして採用してもらえます。
カメラマンとしての教育も施してもらえたので、本当にありがたかったです。
私は少しずつ、カメラマンとして成長し、キャリアデザインを作り上げていました。
20代男性のキャリアデザインとしては、かなり理想的だったと思います。
しかしある日、とんでもないことが起こってしまいました。
会社が経営破たんしてしまったのです。
当時は番組制作会社にとっては、かなり強い逆風が吹いていました。
社長はほぼ夜逃げ同然で姿を消し、私たちは路頭に迷うことになったのです。
コーチングとの出会い
私はカメラマンとしてのキャリアデザインを見直すために、「コーチング」を始めます。
とにかくこのままでは、そもそも生活が成り立ちません。
そして年齢は、28歳になっていました。
まともな就職をするのであれば、男性は20代で決めてしまいたいところ。
キャリアデザインとしては、本当にギリギリのところでした。
コーチングでは、「どんなカメラマンとして活躍したいのか」ということを、明確化させるところからスタート。
正直、「活躍ではなく、とにかく就職させてくれ」と思っていました。
しかしこのワークに取り組んだことが、後々になって効いてきました。
どんなカメラマンであるかを明確化しておかないと、企業も私のことを判断できないのです。
だからこそ、「どんなカメラマンとして活躍したいのか」というのを明確化することは大切でした。
その後、具体的にどのようなテレビ局で働きたいのか、そもそもテレビ局でなければいけないのか、というところを見つめ直します。
私はテレビ局で働くことを、強く希望していました。
なぜなら前職のように、突如として路頭に迷う羽目には合いたくなかったからです。
しかし私は、コーチングを進める中で、「写真事務所への就職を目指す」という結論に至りました。
写真事務所は、テレビ局よりもはるかに就職しやすいです。
そして番組制作会社のように、厳しい景気の元にあるわけではありません。
最終的に私は、複数の写真事務所へ応募。
コーチングで面接対策を練り上げ、必死の転職活動に集中します。
そしてコーチングの成果が実り、私は業界最大手の写真事務所に就職できました。
まとめ
こうして私は、20代男性としては、かなり安定したキャリアデザインを達成することができました。
今働いている写真事務所が破たんするということは、まずないでしょう。
そしてカメラマンという仕事を存分に楽しんでいます。
写真事務所で働くという将来は、コーチングなしでは思い浮かばなかったでしょう。
コーチングを受けて、本当によかったと思っています。