40代は女性の転機?キャリアデザインを考え変わった意識や考え方

女性がキャリアを積んで活躍する時代とはいうものの、現実にはライフスタイルの変化や介護問題などさまざまな要因で転職したり退職したりと変化が多いのが女性ならではだと思います。

40代になると「このままの仕事でいいのか」と真剣に悩むこともありますし、子どもが小学生になり仕事との両立に悩むことも増えました。新卒で入社してからバリバリと頑張ってきた私ですが、40代になり女性のキャリアデザインに悩むことになりました。

私は美容商材を取り扱う会社の総合職として入社しました。家電量販店に行くとたいていのお店で取り扱っているようなブランドです。友人からも「いいな~」なんて羨ましがられますし、私自身美容が好きなので天職だと思っていました。

実際、入社して5年目に自分が担当し企画提案したヘアアイロンが商品化されることになり、海外出張などバタバタ忙しい毎日でしたが、仕事に対してのやりがいを一番実感していた時期でもあります。自分の考えた商品が店頭に並ぶって考えるだけでもワクワクしますよね。その後、部署も変わり家庭調理器関係を取り扱う部署に異動しました。

時代の流行もありミキサーを開発することになり、実際にミキサーを使ったことはなかったものの、何度もやり直しながら商品化にまでこぎつけることができました。商品開発の仕事だけでなく、店舗管理や人材育成など幅広い仕事に携わる機会をいただいたことにとても感謝しています。

35歳のとき、同じ会社の先輩と社内結婚をし子どもを出産しました。産休・育休を明けて職場復帰をしたタイミングで上司から「子どもがいるから時短勤務にしてみてはどうかな」と提案をいただきました。確かに社内結婚という事情のため、子どもが体調不良になりお迎えが必要になったとき私が休むしかありません。

仕事と育児の両立のバランスも考えなくてはいけなかったので、時短勤務の提案を受け入れました。時短になる代わりにポジションや待遇面の条件も下がってしまうことになりましたが、子どもを保育園に預けて働く後ろめたい気持ちもあり、「今は仕方がないかな」と思ったのです。

子どもに手がかかる保育園時代はその働き方に疑問を感じることはありませんでした。実際に頻繁に熱を出してお迎えも必要になりましたし、行事ごとでもお休みをいただけるなどの配慮もあり、正社員のままで仕事を続けられたのも時短勤務だったおかげだと思います。ただ、以前はさまざまな仕事を任せていただいていたのに、時短勤務になってからあくまでもサポート的な仕事が増えてしまいました。

閑散期などは出社しても特にやることもほとんどありませんし、暇だなーと感じる時間も増えたのです。それまでバリバリ働いていた自分にとっては精神的にかなりこたえました。

わがままかもしれませんが、私は会社に必要とされていない人材なのではないか?と考え、頭痛などの体調不良が続きました。

子どもが小学生中学年になった頃、もっと活躍できる仕事がしたいなと思い上司と面談の機会を設けてもらい今の自分の気持ちを話してみました。ただ上司からは会社の業績がいまいちなので時短勤務のままで働いて欲しいと言われてしまいました。

ここ数年売上が伸び悩んでいることもあり、人件費を節減しているときだったので仕方ないかな…とも思いました。

ただ、年齢のことも考えるとこのタイミングで転職を考えてみてもいいのかなという気持ちになりました。業績が厳しい会社にこの先ずっと所属していても、それこそいつ業務縮小になるかわかりませんし、やりたい仕事ができないままになってしまうかもしれません。

今まで積み重ねてきたキャリアがあるからこそ、私には他にもできることがあるんじゃないかと思いました。40代女性はキャリアデザインを考えられるギリギリのラインなのではないかと考え、友人づてにコーチングを受けることにしました。

仕事に対して活躍したいと思える気持ちを尊重してくれましたし、頑張ってみてもいいと背中を押してくれた反面、40代女性が転職し今以上の好条件で仕事を続けることの難しさも教えてくれました。

40代など子育てで少し手が離れてくると仕事を頑張りたいと悩む人も多く、現実は会社の都合もあり難しいケースが増えているとも。40代になるとキャリアの面だけでなく、体の面でもメンテナンスが必要になったりと20代・30代とは違った悩みも出てきます。

「どうやって生きたいのか」一度ゆっくりと時間をとって考えてみてもいいと教えてくれました。40代女性といえどもまだまだ長い人生です。

もし焦って決めて失敗したら取り返しがつきません。キャリアデザインを考えるうえで自分にとっての幸せな生き方を考え模索していければいいなと思います。他人に振り回されることなく自分のキャリアデザインを築いていきたいです。焦って転職するのではなく、今は仕事を続けつつやりたいことを見つけていきたいです。