自由で責任ある仕事を任せられる外資系企業への挑戦

2020年7月16日

大学後卒業し、広告業界の日系企業へ勤めている頃、自分が外資系企業へのキャリアデザインを実現するなんて夢にも思っていませんでした。広告業界でプランナー・ディレクターとして頑張っていた時に、将来いつかは独立したいと思うようになっていました。父親が会社を経営していることもあり、大学の頃から将来は起業するという夢を描いていました。起業して自分の会社を持って、従業員を雇って会社を成長させて社会貢献するキャリアデザインを目指し、自分自身が成長するために仕事に励んでいました。様々なセミナーや勉強会、ビジネススクール、異業種交流会にも通ったりもしました。独立するために必死でした。

社会人になって5年くらいで独立しようと考えていましたが、5年経っても、6年経っても、7年経っても、私は独立をしませんでした。そんな自分に嫌気がさしたことは何度も何度もあります。「根性がない」とか「一歩踏み出す勇気がない」、「信念がない」とかいろんなネガティブなことばかり考えるようになりました。

そんなある時、夢を叶えるためにコーチングを受けました。コーチングではいろんな角度からの質問をしてくれました。私はそのコーチングで今まで夢について思っていたことが大きな勘違いをしていることに気付きました。コーチングを受けて新しい光が見えたのです。

結論から言いますと、私の根っこにある気持ちは「独立したい、起業したい」ではなく、「自由で裁量権がある環境で働き、自分が出来る社会貢献の幅を広げたい」ということだったのです。

コーチングで気付かせてもらったことは、「親に対するコンプレックス」です。私の父親は会社を経営しており、祖父も自営していました。小さい頃から父親に「やりたいことがあれば自分で起業しなさい」という教えを受けていたのです。私は父親に認めてもらいたい、父親を超えたいために、「独立しよう」「起業しよう」と本気で考えていたのです。自分が会社を立ち上げないと同じラインに立てない、認めてもられないと思っていました。それが理由で「本当に自分がしたこと」が分かっていなかったのです。親に認めてもらうためだけに会社を設立しようとしていたのです。そしてそれは立派な自分の夢だと勘違いしていました。

自分が本当にやりたいことは、「自由な環境で自分の実績がきっちりと評価され、そして収入が上がる仕事」をすることでした。よく考えれば私は大企業の社長よりも、フリーランスの人に憧れを持つことが多かったのです。組織やチームワークなどの束縛がない、自由で個人に裁量権が与えられる仕事をしたい。と思っていたことに気付かせてもらえました。

コーチングを受けて、この決断にたどり着きました。本当に気分がスッキリしました。もう起業しなくていいんだとさえ思うようにたったことを覚えています。もう父親に認められなくてもいい。独立、起業しなくてもいい。自分が好きな道を行くんだと思えました。他の人のことを気にして自分のやりたいことを制限することは間違えています。

そして転職活動を行い、ある転職エージェントに外資系企業へのキャリアデザインを勧められました。私は想像もしていなかったので、一瞬ためらいましたが詳しい話を聞くうちに自分の合っているように感じました。外資系企業はドライな風土で、個人に責任が与えられ、あとは自由に働き実績さえ出せば大きな収入に繋がるという希望通りの環境でした。外資系企業は結果が出せないとクビになるという噂も聞きましたが、それは企業によります。そうではない外資系企業も多く存在します。とはいえ私はずっと独立、起業を夢見ていたのです。結果が出せなくてクビになることなど当たり前だと思っていました。このような考えになったことは、独立の夢を持っていて良かったなと思う材料になります。外資系企業のことを詳しく聞き、こんなに良い環境はないと思うようになりました。

外資系企業の多くは英語力を必要とします。私は語学スクールに通い、TOEICのスコアを800点以上まで頑張りました。英語力も付け、私は希望していた外資系企業へのキャリアデザインを決めました。転職活動は苦労しましたが、自分のやりたいことであれば我慢して努力することが出来ます。今は自由で裁量権がある外資系企業に勤めており、個人商店のような気持ちで働けています。順調に実績も出すことができ、収入も大幅に上がり、とても満足の行くキャリアパスとなりました。

コーチングを受けないと志がなく起業していたかもしれません。ただただカッコいいとか父親に認められたいなどの浅い理由で。起業しなくてよかったと思っています。

そしてキャリアについて考えることは非常に大事だと実感しました。あの時、自分のキャリアについて考えていなければ、今の自分はいません。キャリアデザインについて真剣に考え、自分の理想とする将来を目指していこうと思います。