美容部員として働く女性の転職はキャリアデザインがきっかけに

私は化粧品の販売員としてデパートで働いています。

女性をキレイにする仕事がしたいと希望したものの、高卒だったこともあり就職活動に失敗してしまいました。その後、アルバイトとしてコスメショップで働いたあと、もっと美容に携わる仕事がしてみたいと転職し、デパートの化粧品販売員として派遣で働き始めました。

もうすぐ転職して5年目になりベテランとして扱われることも増えてきました。そんな私がどうして転職について悩みキャリアデザインについて考えたのか、女性ならではの理由や体験談についてお話させていただきます。

もともと人をキレイにするのが好きな学生時代を過ごし、美容系の専門学校に進学したいとキャリアデザインを立てていました。高校3年生のとき家庭の事情もあり、専門学校の費用が算出できなくなってしまいます。

進学を諦め、家族にできるだけ迷惑をかけずに自分で生活するためにもなにか仕事を始める必要がありました。でも現在は大卒の人がほとんどだといわれる時代で高卒の需要がどのぐらいあるのか、正直不安な気持ちでいっぱいでした。

高校の先生にも相談し「それなら仕方ないな・・・」と事務の仕事を紹介してもらったものの、あと一歩のところで別の人に採用が決まってしまい泣く泣く諦めることになりました。

その後、駅ビルのなかにあるコスメショップでアルバイトの募集を見かけたこともありすぐに応募しました。オープニングスタッフの採用だったこと、人手不足だったこともありすぐに採用の連絡をいただき、次の週には働き始めることになりました。

大好きなコスメに囲まれて仕事ができることにとても魅力を感じていた反面、社員に対しての待遇の悪さも知りました。この職場では頑張りに応じてアルバイトから社員になれる制度もありました。

実際に社員になった女性もいるようで、「私もそうなりたい!」と考えるようになりました。でも、お店によってはノルマもあり社員の買取になることや、店長クラスになっても月給が20万に届かない現実を知りました。

そのため一人暮らしをするのは厳しく、実家に住みながら通っている社員の人もいるそうです。それでは正直自立からほど遠いとも感じましたし、自分がやりたいこととは仕事自体がもともと違ったこともあり、考え直すようになったのです。

休日にデパートのコスメ売り場に行ったとき。「この仕事ならもっと美容に関われる」と思い、転職に興味を持ちました。ただ調べてみると大半が派遣社員の形になりなかには3ヶ月などの短期募集もあるなど条件の良い勤務体系とはいえませんでした。

できるだけ早く美容部員として仕事を始めたかったのもあり、派遣社員の形で働くようになりました。入社したばかりの頃、美容部員ならではのルールとしてお昼休みの休憩中に全部のメイクを落として直すなど慣れないことも多く戸惑いました。

女性ばかりの職場なので、お店によっては派閥もあるなど、少し面倒だな…と感じることもありました。

とはいえ、お客様に合わせてメイクをしたり無料のカウンセリングを通してお悩みを解消したり、毎日やりがいを感じる仕事内容に満足していました。お客様のなかには顔を覚えてくれる方もいて、私に相談しに何度もお店に顔を出してくれる人もいます。

メイクを通してお客様がきれいになっていく姿は、私にとっても嬉しいです。後輩も増え、仕事のノウハウを教えるのも楽しいものだなと感じました。その後発注業務や、お客様へのDM準備、お店のレイアウトを考えたりと仕事を覚えるたびに、できることも増えていきました。もともと3ヶ月程度の勤務だったのですが、長期契約のお話をいただき今に至ります。

仕事に対してやりがいを感じていたものの、これから歳を重ねてからも今の仕事ができるのか、最近不安に感じるようになりました。ずっと立ち仕事なのもあり足腰に負担がかかりますし、女性のライフイベントである結婚や出産を考えると、長く続けていけない仕事なのでは!?と不安に思ってしまったのです。

転職を考えても学歴にも自信がない私は、一度自分のキャリアデザインを考え直すべく、コーチングを学んでいる友人に自分の話を聞いてもらうことにしました。

転職といっても仕事に対してのやりがいを優先するのか、仕事の将来性を優先するのか?女性としての働きやすさを優先するのかなど何を重視するのかによっても結果が違うのだなと感じました。

キャリアデザインでは、アドバイスというよりも私の考えを真摯に聞き答えを促してくれるようなものでした。相談したうえで、今の仕事を続けつつなにか新しい話を模索してみることにしました。美容の仕事といっても美容部員として働くだけでなく、自分で独立して働く道もあると教えてくれました。

今は焦らず美容部員の仕事を続けながら、自分にできる仕事を模索していきたいと思います。最近フェイシャル系の資格を取るべく通学制の教室にも通っています。まだまだ長い人生、自分のやりたいことを探しながら続けていきたいと思います。思い切ってコーチングに相談してみてよかったです。