臨床検査技師の男性が、キャリアデザインで夢を叶えるべく転職

私は臨床検査技師として医療系の会社に勤めています。もともと人を助ける仕事をしたいという想いがあり、医師や看護師などの仕事よりも、顕微鏡をみたり実験をする仕事に興味を持ちました。

高校を卒業後、専門学校に行き新卒で今の会社に入社しました。でも実は私はやってみたい将来の夢があり、仕事をしながら趣味として続けています。30代後半になった男性の私が自分の夢のためにキャリアデザインを見直し、転職した理由についてお話したいと思います。

そもそも臨床検査技師の仕事は、心電図などのわずかな異常を見て心筋梗塞の予兆を見つけたり、血液検査を通してすぐに処理が必要な数値なのかを見極める仕事をしています。

検査結果を見たうえで緊急性が高いと判断した場合は、医師に相談し早期発見で治療を施し処置をすることもできます。自分が出した検査結果によって適切な治療が行われ、元気になっていく患者さんの姿を見ていると、日々やりがいを感じます。

予防医学も注目されているなか、自分の技術や知識が誰かの役に立てる仕事なので胸をはって続けられています。

もともと私が臨床検査技師を目指したのは、親が医療従事者だった経験もあり、子どもの頃からその背中を見てきたことにあります。自分も将来は医療関係の仕事に就きたいと思いました。

実際に臨床検査技師の同期にも知り合いに医療従事者がいたり。過去にお世話になった思い出があるなど、実体験からこの職業を目指す人が多いようです。これらのきっかけがあり、なにか手に職をつけたいと考え国家資格を目指した人もいるようです。

私が思うに、臨床検査技師は、数ある医療職のなかでも幅広い仕事に携わることができます。仕事に真摯に向き合い頑張りたいと思い、意欲を持って頑張っている臨床検査技師もいます。

私は実際に会社で正社員として臨床検査技師の仕事をしながら、休日は舞台俳優として仕事をしています。高校生の時期から演劇に強く惹かれたものの、芸能の仕事で食べていけるのは一握りだと親の反対も受け、趣味として舞台に立ち続けていました。

もちろん臨床検査技師の仕事がメインなので、スケジュールの調整がきく時期のみになりますし、有給を消化しつつ年間でも数回程度が限界です。医療業界の仕事はもともとハードで土日が必ず休みとも限りません。転職を考えたことはゼロではないにしても、安定職なのもあり舞台は趣味で続けようと決めていました。

でも30代に入ってから、もっと舞台の仕事を頑張ってみたいという気持ちも生まれ転職も考えていました。というのも、同じように会社員の仕事をしつつ舞台で頑張っていた友人が、大きな舞台の仕事が決まり、仕事を転職することになったのがきっかけでもあります。

本業の傍らで舞台の仕事をしているとどうしても「スケジュールの調整が難しくて…」と断らなくてはいいけないことも出てきます。一度失ったチャンスはもう戻ってきませんし、自分にいただいていた話が他の人に決まるといい気持ちもしません。

このまま続けるべきか悩んだとき、友人から転職のキャリアデザインについて相談できるコーチングの先生を紹介してもらいました。紹介してくれた友人もこの先どうするべきか迷ったときに相談し、自分の目指すべき道が見えたとも教えてくれました。

限りある人生のなかでやりたい夢を優先するのか?もちろん仕事をしつつ、お金を稼ぎ続けなくてはいけません。30代で親の脛をかじって生活するわけにはいきません。

実際に相談してみると、自分の考えが白黒に偏っていたこともわかりました。舞台に立ちながら正社員の形ではなく、働き方の雇用形態を変え(あ、もちろん会社に相談のうえになりますが)両立させながら頑張っている人もいるそうです。

正社員から契約社員になると、給料こそ少なくなってしまうものの休みやすくなり舞台の仕事も続けやすくなります。一人でどうにかしようと考えていた私ですが、会社に働き方を相談してみたり、転職などいろいろな道もあるのだと考えさせられました。

もちろんリスクもあるので、一概にはいえませんが私の会社では実際に続託社員として仕事をしている人もいます。

キャリアデザインを相談したうえで、転職をしない選択を取りました。会社に相談し私も続託社員になりました。そのうえで舞台の仕事ができるように出張をなくしてもらうなど、勤務形態を見直すことになりました。話すのは勇気がいりましたし、もしかするとクビになってしまうのでは!?と不安がなかったわけではありません。でもコーチングで思い切って相談したことで気持ちも楽になりました。

自分の夢を諦めずに頑張るのは決して簡単なことではありません。でも、仕事をしつつ趣味を仕事に変えていくこともできますし、もっと輝ける場所が見つかるかもしれません。人生は一度きりですし後悔のないように頑張ってきたいと思います。もちろん、臨床検査技師の仕事も手を抜かずに真摯に向き合っていきたいと考えています。