転職でキャリアデザインを取り戻した女性の体験談
私は今、とある廉価アパレルブランドの店長として働いています。
私は、数年後にはエリアマネージャーになるということを目標としています。
アパレル業界では、女性のエリアマネージャーは、決して珍しい存在ではありません。
むしろレディースなら、女性のエリアマネージャーばかりです。
今のところ、キャリアデザインはうまくいっていると思います。
しかしここに至るまで、転職や異動など、さまざまなカベを乗り越えて行きました。
カベを乗り越えられたのは、コーチングのおかげでした。
今回は、転職でキャリアデザインを取り戻した女性の体験談を紹介します。
一社目での様子

私が就職したのは、とあるアパレルブランドです。
最終的には「エリアマネージャーになりたいな」と考えながら働きました。
最初3年間は、ショップスタッフとして勤務していました。
その後3年間、ストアマネージャーとして勤務。
このまま私は、エリアマネージャーになれるものだと考えていました。
しかし一社目では、そうは行きませんでした。
ストアマネージャー3年目で、支社オフィスへの異動することに。
つまり現場を離れたというわけです。
移動先は広報部。
いわゆる「プレス」として働くことになったのです。
本来であれば、これは栄転です。
しかしエリアマネージャーを目指している私にとっては、広報部へ配属されたことは、決して喜べませんでした。
とはいえプレスになったからと言って、エリアマネージャーへの道が閉ざされたわけではありません。
プレスとして働いた経験は、エリアマネージャーとなったときに活かされることもあるでしょう。
まずはプレスとして、しっかりと結果を出そうと思いました。
しかし、そんなにうまくいくはずはありませんでした。
私はまず、カタログ撮影の仕事に割り当てられます。
主にカタログの撮影現場へ出向き、写真の出来栄えをチェック。
「もっとウチのブランドらしく!」と、指示することもありました。
また、InstagramとTwitterの運用にも参加。
自社のアイテムを宣伝したり、さまざまな情報について発信します。
ところが、何をやってもうまく行かないのです。
カタログのプロト(仮の形でまとめたもの)は、いつも上司からダメ出しされてばかり。
InstagramとTwitterは、何を発信すればよいのか、いまいち思いつきません。
他にも会議では何も発言できなかったり、交渉事もうまくまとめられなかったり……
「なぜ私は、プレスを任されたんだろう」と、落ち込む日々が続きました。
コーチングとの出会い

自力ではどうにもならないと考え、私はコーチングをつけることに。
選んだコーチは、もともと大手レジャー施設の広報部長を務めていた人でした。
このコーチは、私にとって、たくさんのアドバイスをもたらしてくれました。
具体的には、
- ブランドイメージの理解
- SNSを運用するノウハウ
- 相手との交渉術
- カタログの作り方
- プレスリリースにおけるライティング技術
などを教わります。
もちろんコーチングを受けて、なんとか人並みの成果を挙げられるようになりました。
仕事に慣れてきた部分もあり、ずいぶんとやりやすくなりました。
転職先での様子

しかし私は、転職することを決めました。
たしかにプレスの仕事は、コーチングのおかげでなんとかこなせるようになりました。
とはいえ、とにかく「楽しくない」のです。
そもそも私は、「エリアマネージャーになりたい」と考えていた女性です。
いきなりプレスというキャリアデザインに本腰を入れろと言われても、気持ちがついてきてくれません。
私はよりよい転職をするために、今度は転職専門のコーチングを受け始めました。
コーチは、もともと大手ブランドで人事活動に当たっていた人です。
私はコーチとともに、「転職した上で描きたいキャリアデザイン」を考案しました。
もちろん私は、「女性エリアマネージャーとして活躍する」という希望を伝えました。
そこから、エリアマネージャーとして働くための就職活動対策を始めます。
- エリアマネージャーには何が求められるのか
- なぜ前職では、エリアマネージャーになれなかったのか
- どんな企業なら、自分はエリアマネージャーとして働けるか
- どこの転職先が、女性のキャリアデザインに対して協力的か
といようなことを、アドバイスしてもらいました。
もともと人事で働いていた人がコーチだったからこそ、これらを知れたと思っています。
最終的に、私はとある廉価ブランドへ転職しました。
女性なら、誰でも知っているブランドです。
最初は店長職として迎えられ、そこからエリアマネージャーを目指すというキャリアデザインです。
前職とは違い、本人の志望が可能な限り受け入れられるブランドでした。
それからの私とコーチングとまとめ

冒頭で述べたとおり、私は今も店長として働いています。
すでに働き始めて、2年が経過しました。
年齢やキャリアを考えれば、あと数年でエリアマネージャーになれるはずです。
もちろん、コーチングも続けています。
コーチと出したテーマは、「店舗ではなく、地域規模で、ものごとを見られる店長であり続ける」ということ。
おそらく上層部の人たちにも、それは伝わっているはずです。
このままコーチングとともに、目標を達成できればいいなと思っています。