中間管理職としてのキャリアデザインを実現した女性の話

2020年7月25日

私はかつて、とあるメーカーで、課長として働いていました。

当時、女性の中間管理職になるのは難しく、課長へ昇進するのは、たいていは男性です。

女性のキャリアデザインは、うまくいっても係長程度で止まってしまう自体でした。

しかし私は、女性でありながら中間管理職としてのキャリアデザインを達成した経験があります。

その代わり、いろいろと工夫や努力をしていました(才能があれば工夫も努力も必要ないのかもしれませんが、少なくとも私に才能はありません)。

全ての女性には、中間管理職というキャリアデザインを作れる可能性があると思います。

今回は私のことを、体験談として紹介します。

ぜひ、参考にしてください。

中間管理職への昇進

私は入社した当初から、「将来のため、できるだけ多くの貯金を作っておきたい」と思っていました。

しかし、ただでさえ女性の給料は、やや低い傾向にあります。

したがって私はキャリアを高めていくことで、給与水準も上げていくべきだと考えます。

会社の風習や年齢を考えれば、「おそらく中間管理職までは行けるはず」という結論に至りました。

課長まで行けば、女性としては十分ほどの収入をえられます。

私の働いていたメーカーは、男女ともやや離職率が高い状態でした。

待遇はよいものの、業務負荷が高かったのです。

つまり「長く勤めていれば、自然と地位がは向上する」という状態にありました。

だから私は、「とにかく辞めない」という選択を取ります。

とはいえ、離職しやすい仕事を離職しないのは、簡単なことではありません。

私はもうこの時点から、コーチングをつけました。

当時のコーチングは、今ほど完成されていませんでしたが、かなり効果はありました。

業務をこなすため、中間管理職になるため、さまざまなアドバイスをもらっています。

  • To Doリストの使い方
  • 上司との交渉術
  • 職務上における優先順位の付け方
  • 周囲の人間とのコミュニケーションの取り方
  • 上層部へのアピール術

というようなことを学びました。

私が働いていた会社の場合、とにかく上層部へのアピールとTo Doリスト活用が効きました。

To Doリストで効率的に仕事をこなし、そして上層部へ、向上心についてアピールするというのが基本線です。

そして中間管理職になってからのリーダーシップも、合わせて学んでいました。

コーチングをつけたのは、34歳。

それからわずか2年後、私は36歳にして、課長まで昇進できました。

何せ私のように14年続けて働いている社員が、ほとんどいないのです。

そして私ほど、女性としての中間管理職というキャリアデザインに固執している人もいませんでした。

私はかなりスムーズに、中間管理職として働けるようになったのです。

中間管理職として働いていたときのこと

大変だったのは、中間管理職として働き始めてからの方です。

具体的には、以下のような問題がありました。

  • 会議の際、女性というだけで意見が通りづらい
  • 部下のモチベーションを高められない
  • 叱り方がわからない
  • 会社のビジョンが理解できていない

私はある意味で、「中間管理職になる」ということをゴールとしていました。

しかし、本当に大切なのは、中間管理職というポジションを守りぬくこと。

そこを疎かにしていたのが、ここで問題となってきました。

私はコーチを変えて、「中間管理職として成長するためのコーチング」へ切り替えます。

コーチングをしてくれた人は、まさに中間管理職の教育をメインとして活動してきた人でした。

そういった著書も、たくさん出されています。

私は以下のようなことを学ぶようになりました。

  • 部下のモチベーションを高めるトーク術
  • 会社のビジョンを共有し、正しく会社へ貢献する方法
  • 部下を注意するときの言葉選びや、効率的な改善策
  • 女性ということを跳ね返し、意見を通す方法
  • 女性社員に対する扱い方
  • 公平性を保つ方法
  • リーダーシップの保ち方

こういった専門的かつ、他の人がやっていないような方法を学び、状況は改善。

特に「部下のモチベーションを高める」ということができるようになったのは、非常に大きかったです。

もっとも数字意識が高く、統制の取れた組織になっていたのではないかと振り返っています。

私は数多くいる課長の中でも、もっとも信頼される存在になりつつありました。

最終的な目的だった給料の向上も達成。

査定については、ほぼほぼ上限とも言える金額を勝ち取れるようになりました。

まとめ

というように、私はふたつのコーチングを活用して、女性の中間管理職によるキャリアデザインを達成しました。

おそらくコーチングを受けていなければ、ここまで中間管理職として働くことはできなかったでしょう。

そもそも課長にすらなれていなかったかもしれません。

現在私は、結婚を機に退職しています。

今は専業主婦で、子育てに集中しています。

とはいえ、子育てが落ち着けば、もう一度職場復帰するかもしれません。

その時もまた、コーチングをつけようと考えています。