新卒男性のキャリアデザイン。就職後どのようなキャリア形成をするか迷う

私は新卒で出版社に勤める者です。学生時代から憧れていた出版業界に入ったものの、苦しいことの連続です。学生時代から本が好きだったという理由で、出版社で編集の仕事に就きました。しかし、やはり理想と現実は違いますね。本を作る仕事、文章を扱う仕事をしたかったので最初は嬉しかったのですが、最近は会社勤めが憂鬱です。本を出すようないわゆる作家の方とやり取りをするのですが気難しい人も多く感じます。これからどうすれば良いか悩みます。

新人は三年間我慢しろと言われるけれども

たまに転職をしようかなとか、別なことをしようかなと考えるのですが、思い切った行動に出ることはできません。よく新人は三年間我慢しろという世の中の声を聞きます。新卒で入った企業で三年間我慢できないとキャリアに穴が開くという話は有名です。また、新卒で入れる企業が最もレベルの高い企業という話を聞く事もあり、新卒の重みを感じてしまいます。

今後のキャリアデザインを考える上で、悩むことだらけです。学生時代に馬鹿騒ぎしたような仲間も、飲み会の席になると今ではみんな仕事の話や仕事の愚痴を話すようになっています。学生時代は気楽でした。みんな頭髪も服装も自由で、長髪にしたり金髪にしたり好き勝手にやっていましたが、今ではみんな黒髪短髪のスーツ姿で集まっています。

少し年齢が上の先輩の話を聞くと、やはり皆さん口を揃えて三年間我慢しろと言います。堅実なキャリアを作って堅実な人生を送りたいという方が多いです。意外にも、キャリアデザインを考える上で真面目な考えの方が多いようです。新卒時のキャリアは最も価値が高いのだから、簡単に辞めては駄目だよと言われるけれども、そろそろ限界かなと感じてしまいます。

たまに親に仕事を辞めたいとぼやくこともありますが、親は必死で止めてきます。高い学費を払って育ててきた息子が、新卒で入った会社を辞めたいと言ったら必死で止める気持ちもなんとなくわかってしまうので、ただぼやくだけですが、さすがに直ぐに辞めてしまうのは現実的では無いなと思いながら日常を過ごしています。これからどうすれば良いかという時にある話し合いのきっかけを得ることができました。

コーチングで気付きを得る

ある日、コーチングというものを受ける機会がありました。悩んでいる私に気を使ってくれた仲間の配慮だったのですが、キャリアのカウンセリングみたいなものだから気軽に話してみなよとのことだったので試しに受けました。コーチングを受けてみた結果、一つの気付きを得られました。確かに私は本を読む事や文章が好きなのですが、それは編集の仕事で文章に携わりたかったのではなく、自分の文章を書きたかったのではないかということです。

編集の仕事は他の人が書いた文章の表現や言葉選びに間違いが無いか?とか、内容自体が間違っていないか?ということを調べて修正をするような仕事なのですが、私自身はオリジナルの文章を書きたかったのです。似ているようでやはり誰かの文章の修正をすることや確認すると、自分で何かを書くのは違うものです。

小さい頃から好きだった文章。大学では、文芸サークルに入っていたことから文章に興味が湧き、今の就職先を選んだわけですが、いつかは自分の文章を書きたいと思っていたことを忘れていました。もちろん、今のキャリアが無駄になるわけではありません。良い文章を現場で読むことや、他の人が書いた原稿に手を加えることは勉強になります。

今の現場でもう少し頑張って修行をして、いつか自分のオリジナルの文章を書く機会得られたらと、コーチングを受けていく中で気付きを得られました。今はとにかく出版の現場で様々なことを学び、知っていきたいと思います。

このように発想の転換をしてみると、編集の仕事にもやりがいを見出せますし、いつか自分が編集を受ける時にどのような文章を書けばよいかということなどを意識しています。そもそも新卒で出版社の仕事に就けたということは狭き門だと思うので、良い機会だと思って、自らの置かれた立場を考え直したいと思います。

まとめ

コーチングを受けることで、こちらの新卒で出版社に入った男性は自らの編集の仕事からいつか自分の文章や本を作る仕事に就きたいと志すことになります。その夢があるならば、今の現場での仕事も大きな経験になると前向きに考えられますよね。やりたいことをやる、そのためには少し置かれた状況と理想とはズレがあるけれども、いつか叶えるということから今の仕事に真剣に向き合おうと考えるわけです。 こちらの男性の仕事をする上での大きな目的は、本を作る文章を作るということなのですが、それが補助的な役割をする立場なのか、自分で作るかということで迷っていたのですね。