海外に駐在している男性。あるきっかけでコーチングに出会うことになる

2020年8月21日

私は仕事でアメリカに駐在している30代の男性です。現在勤めている業界は金融業界です。金融の本場の地域で仕事をしています。若い頃から海外で仕事をすることには憧れていて、学生時代から海外で仕事をすること目標にしてきました。私は学生時代に経済学部で学び、現在の業界で働くことを志しました。何故、金融業界を志したかというと、シンプルに給料が高いのは大きいと感じたからです。

金融業界のプレッシャーは大きい

私の勤め先は、大手なので給料や福利厚生は充実しています。金融業界で海外に駐在となると、多くの手当てが出ることから一財が築けるとまでは言えませんが貯蓄が沢山可能な点が魅力です。海外の生活は刺激的ですが、日本とは文化が異なるので大変な点もあります。深夜には怖くて街を歩けないですし、銃社会なので身近な場所で物騒な事件が起きることもあります。日本の治安の良さはやはり大きいですね。

今感じているのは、大きなプレッシャーです。そのプレッシャーを楽しんでいる点もありますが、常に高い目標を持って生きてきた自分についてたまに悩むことがあります。学生時代から英語を身に着けてTOEICで800点以上を取り、今の職についてからも証券アナリストの資格を取るよう積極的に動いてきました。だから、今回の海外の駐在は私自身のキャリアデザインを考える上でも大変大きなチャンスになっています。

どうしたらこの仕事のプレッシャーを超えていけるか?もっと自分の市場価値を高めていけるか?といったようなことをよく考えます。しかしながら、自分一人の頭で考えていても仕方がないので、ある時期からキャリアデザインを考える上ではコーチングを受けると良いという話を知り合いから聞いたので試してみることにしました。

コーチングに出会いリラックスして働けている

コーチングに出会って話を聞いてもらっている内に、色々な発見がありました。自分がキャリアを考える上で重すぎるプレッシャーの中にいたことには特に驚きました。プレッシャーを楽しめていると思っていましたが、そのプレッシャーに潰されそうなところまできていたのではないかと思います。

残酷にも金融業界は力の強さみたいなものが求められます。例えば、学校歴ごとに派閥があるのは当然のことです。業界のカラーとしては、営業成績が強く求められることや、大きなミスをしてしまうと出世コースから外れてしまうことでも有名だと思います。自分はミスをしない完ぺきな人間だという自負もありましたが、今回のコーチングを受けることによって別な視点を得ることができました。

自分は、プレッシャーを感じ過ぎていた。もっとリラックスをしても良いのではないかということです。多くの人に認められる完ぺきな自分で在りたいというのは、自分が自らで無理して作ってしまった自分像でした。今思えば、私にはそこまで本気で心を開ける友人が少ないことや、家族との不和がそのようなことを物語っているかもしれません。

激しい競争に勝ちたいから必要以上にストイックに自分を追い込む。そして、時として隣の仲間でさえも競争相手としてたたかわなくてはならない。そのような状況下で少し心がすさんでしまっていたのかもしれませんね。新たな気付きを得られました。

これからの私についてですが、いきなり大きく舵取りを変えることはできないでしょう。しかし、気持ちを入れ替えて別な目標を立てました。今までは組織で出世をしていくことを目標としていましたが、現在では米国で起きているムーブメントの一つ、FIRE(Financial Independent Retire Early)を目指してみようかなと思いました。

FIREは早期リタイアの一種で、まとまったお金を稼いで慎ましく暮らしていくという生活様式なのですが、そのような暮らしの方が自分には合っていると思います。幸いにも今の所は貯蓄にも積極的に動けていますし、無駄遣いをする習慣もあまりないので楽しく取り組んでいけそうです。

最後に。

海外の男性のキャリアデザインについてお話をしてきました。自分の生まれ育った国を離れて競争社会で激しく企業戦士として戦ってきたこちらの男性は、コーチングをすることでもう少し人生を楽しくリラックスして生きていこうと思えたようです。誰かとの競争で勝ち上がっていくという相対的な幸福では無く、自らの中の価値観におけるFIREという絶対的な幸福を勝ち取るという新たな目標に出会えたようですね。

海外に駐在と言えば、キャリアデザインを考える上では大きなキャリア形成のチャンスと言えますが、サラリーマン人生の行く先に待っている未来よりも、自らが作り上げていく未来の方に確かな答えを見出せると感じたようです。今回、コーチングを受けることにより、こちらの男性は新しい自分のライフスタイルを試して行こうという気持ちに変わったようです。