『全ての女性が輝ける環境があった』海外での勤務を終えた女性の体験談


私は自分のキャリアデザインのひとつとして、海外の会社で働くことを選択しました。

日本の様々なキャリアデザインの構造では女性よりも男性の方が出世しやすい。

という文化が、どうしても根付いていることを就職活動中に嫌というほど知っていたからです。

それで、自分の実力を試してみたくて海外にて全力で働いてみることを決めたんです。

―言葉の壁よりも心地よいものがそこにはあったー

女性がキャリアデザインの一環として海外で働くことを意識できるような環境が整ってきたのは本当につい最近のことだと思います。

30年ほど前からそういった動きはあったと聞いています。

これが現実的なものになってきたのは本当にここ数年の話ではないでしょうか。

とにかく私は大学在学中に留学の経験があった、サンフランシスコのとあるベンチャー企業で働いていました。

確かに言葉の壁はどうしてもありました。

留学経験があったとはいえ、英語がメインですし、日常会話ではないより高度な英語も飛び交う世界でした。

なので、言語のやり取りに関しては、最初のうちかなり苦労しました。

しかし私は言葉の壁よりもさらに心地よいものを、サンフランシスコでの勤務に見出して、結局そこで6年ほど勤務していました。

それは、

  • 日本と比べてキャリアデザインの幅がとても幅広いこと
  • 女性でも自分の好きなようにキャリアデザインを構築できること
  • 海外ならではである、プライベートと仕事を完全に分ける考え方が浸透していたこと。

ということを意味しています。

この要素が、私を6年間もアメリカに引き止めたと言っても決して過言ではないと思います。

―完全実力主義社会のアメリカ・その中で考えさせられた女性のキャリアデザインー

ところで、アメリカは日本の企業と違って完全に実力社会。

年功序列なようなものもほとんど見られません。

それどころか、年下の上司がいてもおかしくはありません。

もちろん、それと同じぐらいのカジュアルさで、管理職が女性というのもよくある話です。

女性はとにかく、日本社会の中では管理職になりづらかったり管理職になったところで風当たりが強かったりするとはよく聞いています。

この辺りと比較する限りにおいては、正直言って日本の社会は遅れていると感じています。

アメリカはこういう人事の構造や考え方そのものが根本から違うので、女性の管理職がいても何ら不思議ではありません。

だからこそ女性のキャリアデザインは海外においては、かなり自由でかなり幅広いものなのです。

もう一つ、日本とは明らかに違う話をご紹介します。

実はアメリカは即時解雇が可能であり、法的にもそのことが認められています。

そして、この即時解雇は日常的にあり得る話です。

大体はこのケースのことをロックアウト解雇と日本語で言ったりします。

私も何度か在籍していた会社でロックアウト解雇の場面を目の当たりにしたことがあります。

ここが日本とは一番大きな違いではないでしょうか。

日本の企業の場合は、リストラ会社都合での解雇と言ってもかなりの間、タイムラグがあることでしょう。

そもそも、会社都合で解雇を言い渡すということ自体が法的なハードルが高いことです。

3ヶ月以上の時間を空けないとトラブルになるケースの方が多いのではないでしょうか。

しかし、アメリカは例えば朝一番で上司(ボスといいます)に会議室に呼ばれて、そこから二度と自分の席に戻って来られずにクビになります。

つまり朝一番で出社してきて、突然会社を追い出されるというケースがよくあります。

ここでは詳しい流れなどは割愛しますが、このようにアメリカは完全実力主義社会です。

もちろん、他の海外の国も似たようなシステムです。

なので、キャリアデザインとして女性の社会進出や管理職就任ということもよくある反面、即時解雇という可能性もあるのです。

世界でいう「社会」とは、日本と比較して、とてもドラスティックなのです。

実力が伴わず給料泥棒になった瞬間に、いつでもクビになる危険性があるということなのです。

女性のキャリアデザインを考える上で

しかしこの緊張感があるからこそ、そして裁量権が与えられているからこそ、私は様々な自分の可能性を広げるために6年間という時間をアメリカで過ごしました。

管理職というポジションも実現可能性はあります。

しかし、その分「いつ会社を追われるか分からない」という緊張感があります。

明らかに日本と比較して、ひとつひとつの仕事へのモチベーションの高まり方が違います。

ちなみに私は、海外におけるキャリアデザインのコーチングを受けていました。

日本人が海外でよりよい働き方をするにあたっては、一人じゃどうにもならなかったんです。

コーチングでは、ここまでで述べたように、

  • アメリカと日本におけるキャリアの考え方の違い
  • 言葉の壁を乗り越える方法
  • 英語圏におけるビジネスルール

などを教えてもらいました。

これがなかったら、海外でキャリアデザインを達成することはできなかったでしょう。

ふ抜けた仕事をして、ロックアウト解雇になっていたかもしれません。

―まとめー

今は、日本国内の外資系企業で採用して頂き働いています。

ここでは、私の海外での6年間の経験を通して感じたことや得られたことを様々な形でアウトプットするべく、キャリアデザイン研修講師のような立ち位置でも働いています。

一言で言えば、日本人向けにキャリアデザインについてコーチングしています。

自分がコーチングなしではやって来れなかった経験が、この道を選ばせてくれました。