一流企業で定年迎えるより、起業を選んだわけ

2020年10月15日

キャリアデザインを考える余裕もなかった職場環境

キャリアデザインを意識しだしたのは、高校卒業後入社した住宅設備機器メーカーに勤務 して7~8年経過した頃だったと思います。 入社当時の大手メーカーは、完全な男尊女卑の世界。特に高卒で入社した女性は、3年~5年働けば、あとは結婚して寿退社が当たり前で、キャリアデザインの考え方はほぼなく、社員教育制度も男性と女性では入社時点で雲泥の差がありました。実際に毎年上司に提出す る将来設計も、5年先まででした。 最初に配属された管理課での業務は、主に勤怠管理と経理業務の一部。
1年先輩の男性社員は、管理・経理全般の教育を受けるため、繰り返し研修を受ける教育制度がある一方、女子社員は、先輩から引き継いだマニュアル通りに、ひたすら目の前の業務をこなす毎日でした。

手に職をつけたい・・

今では、結婚し出産しても、産休制度を活用して、キャリアを継続する女性も増えましたが、 その時代は、入社して5年過ぎた頃には、私の周りも一人また一人と寿退社していき、私自身もその予定でしたが、相手の病気を機に、誰かに頼って生きる人生よりも、自分の力で、一生仕事をしていたいと、漠然と思い始めていました。 それには、資格を取ってスキルアップしよう!手に職をつけよう!と本気で考えだしました。

仕事と勉強の両立は体力勝負

寿退社の選択肢がなくなった時が、入社10年。管理課での仕事も10年続けられた事でひと区切りをつけ、次のステップアップのために、興味のあったインテリアコーディネーターの資格取得を目指して一念発起。
建築知識0の私に、独学は難しいので、週一度、自宅から2時間半かかる学校に就業後に 通い帰りは終電に乗るため猛ダッシュ!日々の勉強はどんなに残業しても2時間は帰宅後 に勉強する事を課し、土日は自宅では捗らない勉強を、図書館に通いつめ、思い立ってから 半年後の資格試験に臨み、何とか合格することができました。 仕事が忙しいから、残業多いから、就業後の勉強はしんどいから・・・言い訳は色々できる けど、そこに逃げていたら、希望はかなわないんだと思います。 それから私にとって資格取得は、スキルアップのための武器になると、自分へ投資すると決 め、興味ある物にはチャレンジして、キャリアデザインを明確にしていきました。

資格を活かした部署への異動

いまでこそ働き方改革で、キャリアデザインのための異動は可能となりましたが、その頃の職場は希望を出せば異動できるものではなかったので、そのためにも資格取得は強みとなり、希望部署への異動がかないました。
そこから17年間は、ショウルームでの接客・提案に運営業務、建築現場での打合せや採寸指示、新商品の拡販、営業など、様々な業務をこなしながら、部下育成なども経験し、この部署でできる事はやりつくした感じがしていた時に、研修部門へ移動の話を頂いたのでし た。

人脈をつくるきっかけになった10年

研修部門での主な仕事は、建築業界への研修・イベントの企画と運営。 ショウルーム勤務や営業する中で感じた、不便・不都合・知りたい事を解消する為の研修を考え、また現場に足を運び、そこでのお困りごとや要望を聞いて、それを指導してくれる講師を探し、研修やイベントを企画して実践する作業を1から作っていきました。 はじめは人脈もなく、何をしていいのか手探りでしたが、沢山の先生と呼ばれる講師の方から学び、ご縁が広がっていきました。 それも担当エリアの首都圏関東から北海道まで、広域に繋がっていき、今では私の宝になっています。

自分のブランドをつくりたくなる

部署は異動になり、職種は色々体験しましたが、入社からサラリーマンとして生きてきた私は、常に会社の看板に守られて仕事をしてきました。 仕事を通して、起業されている人と接するうちに、私は私のブランドで生きていけるのだろうか?このまま定年まで会社の看板に守られて生きていていいのか?と考えるようになりました。 定年後も活き活きと働いている自分でありたいと、改めて自立した今後のキャリアデザインを考えるようになり、やる気もモチベーションもある定年前に、脱サラする決心を固め、38年務めた会社を辞めたのでした。

孤独と自由のはざまで出会ったコーチの存在

起業といっても、そう簡単ではありませんでした。辞めてからつくづく世間知らずの自分に 愕然としました。毎日が不安で不安でしかたない、孤独との戦いの日々でした。 不安に押しつぶされそうな時に、友人の紹介でコーチとの出会いがありました。 コーチングって、毎回多大な課題を与えられ、その課題に向かって管理されるものと、勝手 に解釈して敬遠していましたが、そのコーチは私の悩みに寄り添い、話をただ聞いてくれました。

1人では乗り越えられない事も、コーチングを受ける事で、心が穏やかになり、客観的に自分や物事を見つめることが出来るようになりました。 全ての不安が消えるわけではありませんが、1人で乗り越えるという心の負担は軽減され、 いつでも背中をおしてもらえる安心感で、先を見据えて更にステップアップをしていける、 少しの自信と勇気を毎回頂いています。 コーチとの出会いで、今までやってきた事は、全て無駄な事はなく、いま・そしてこれからに繋がっていると、前を向けるようになりました。