地方企業の事務から、キャリアデザインを発展させた女性の体験談

私は、とある企業の会計課で働いている、29歳のOLです。

オフィスは大阪梅田の真ん中にあり、まさに都会で働いている女性といったところ。

しかし私はかつて、地方企業で働いていました。

元々はそれでよかったのですが、キャリアデザイ上好ましくないということで、転職をしています。

地方企業と私のキャリアデザインは、完全に相反する存在でした。

地方企業のキャリアを捨てて、都会で働く女性が歩んだことを、体験談形式で解説します。

ぜひ、参考にしてください。

地方企業に就職

私の地元には、地元民なら誰でも知っている食品メーカーがありました。

業界では高いシェアを占めており、「地元で暮らすならここが理想だ」と言われるほどです。

私は大阪の大学を卒業したのち、この食品メーカーに就職。

基本的に「ずっと地元で暮らせればいいや」と思っていたので、満足していました。

就職してからも、特に問題はありませんでした。

メーカーとしては成熟しており、わざわざ無理をする必要のない会社です。

社員にも無理強いすることもなく、業務は平和。

福利厚生なども優れており、とてもよい会社だと思って働いていました。

しかし就職して3年を迎えたころ、ある事実に気付きます。

それは、給料が非常に低いということ。

3年目(25歳)を迎えたころの年収は、額面で280万円程度。

ちなみに日本全体での20代女性の平均年収は、320万円前後です。

いくら「地元で暮らす」というキャリアデザインを優先していても、これは気になりました。

地方企業は給料が低いとは知っていましたが、いくらなんでも低すぎます。

しかも当時は結婚を意識する時期。

結婚資金や結婚式費用は、あまり貯められていませんでした。

「地方なら物価が安いから、問題ないのでは?」という声もあると思います。

しかし、少なくとも私の地元は、決して物価が安いところではありません。

むしろ都会に出るときの費用が追加されるので、むしろ苦しい状況でした。

退職と転職

できれば私は、27歳ぐらいには結婚したいと思っていました。

しかしこのままのペースで行くと、目標金額が貯まるのは28歳から29歳の間。

私は「このままではダメだ」と考えて、転職することに。

転職先での仕事内容については、特にこだわりはありません。

とにかく今よりも年収が高くなればよかったです。

私は収入を上げるために、退職する決意を固めました。

しかし、肝心な転職活動がうまくいきません。

正直言って、私は新卒時の就職活動も、あまり力を入れて取り組んでいませんでした。

「とりあえず地元で暮らせればいいや」と思っていたからです。

しかも早い段階で就職を決めてしまっていたので、経験値もありません。

さらに目的が「収入を上げたい」というだけなので、志望動機さえもうまく作れないという状況です。

就活関連の本や転職エージェントも使いましたが、うまく成果は上がりませんでした。

しかし私は、「転職コーチング」というものを知ります。

転職で年収3,000万円まで伸ばしてきたという経歴を持つ人と、1対1でコーチングしてもらえる、とのことでした。

私は迷わず、転職コーチングをつけて、転職活動に望みます。

私はコーチとともに、転職活動での目標を決めました。

  • 地方企業ではなく、都会の企業に就職する
  • 年収は平均、もしくはそれ以上
  • できれば実家から通える、もしくは家賃補助が出る
  • 周辺の物価が安い
  • 仕事は、今まで培った事務スキルを活かせる内容

といったところです。

これがキャリアデザインの根本ですね。

女性の私としては、決して高級取りになる必要はありません。

地方企業を避けて、それなりのお給料がもらえればよかったのです。

私はコーチとともに、転職活動へ打ち込みました。

毎週、面接を受け、そして落とされる。

その後コーチの元へ向かって、反省点を考える。

これを数ヶ月繰り返しました。

そして最終的に、大阪梅田の広告代理店への就職が決まったのです。

年収は、地方企業ではそうそうあり得ない340万円程度。

なんとか実家からも通えるし、女性に対しても理解ある会社です。

もちろん仕事内容は事務。

私のキャリアデザインは、非常に理想的なものとなりました。

もしコーチングがなければ、これほどによいキャリアデザインは描けなかったでしょう。

そのまま地方企業で、低い年収に苦しむ女性として生きていたはずです。

結婚後

28歳になる直前、私は結婚しました。

もちろん結婚資金はじゅうぶんにありました。

結婚式の費用もまかなえたので、最高の結婚ができたと感じています。

しばらく私は、専業主婦として生きていくつもりです。

近々、子供も産まれます。

私は今後も、パートの事務として働ければいいなと思っています。

さすがに子育てをしながら、正社員として働こうとは思っていません。

本当にコーチングを受けたのが、人生の転機でした。

転職で失敗したくないなら、コーチングを受けることを、人にすすめたいです。