中小企業でのキャリア形成

2020年9月4日

新卒時に悩んだすえにベンチャー企業へ入社。普通の企業の倍以上のスピード感でビジネスマンとしての様々な経験をし、さらにもっと成長したいと思い転職を決意。ベンチャー企業での経験を活かし、少し規模の大きい会社で自分を試してみたいと思うようになり、中小企業の広告代理店へキャリアデザインの変更を決めました。

転職を決めた理由は規模を大きくしたいこと以外にも、「大きい案件」に携わりたいという想いもありました。

転職した会社は従業員300人ほどの企業で関西では中小企業でした。営業職で入社し、最初の1年間は実績を上げることだけを考えて仕事を行いました。仕事は順調に進み、2年後には部下を持ち、3年後にはリーダーになるキャリアデザインを形成しました。ただしリーダーになってからは上に上がるイメージが全く持てなかったのです。なぜならば課長職、部長職は詰まっており、自分よりも年上で社歴の長いリーダーがたくさんいたからです。中小企業でのキャリアデザインで悩む多くの例です。

また実力主義の会社ではなかったので、この役職が長く続くかもしれない不安にもかられました。悩んでいた私は尊敬していた上司に相談をしました。上司から出た言葉は予想外で驚きました。私は自分の得意なことには自信があり、得意なことだけで勝負していると言われました。苦手なことは仕事を引き受けず、自分の価値観で仕事を選んでいるので、もっと自分の価値観を捨てて、どんなことでもチャレンジした方がいいと言われました。自分の可能性を消しているというアドバイスを頂きました。なぜそうなっていたのか、上司は私にコーチングを行ってくれました。私は好き嫌いが激しく、好きなことだけをやろうとしていたのです。例えばIT系のことやデータの分析などは嫌いでした。クリエイティブなことやアイデアを出すこと、また営業現場でお客様に話をすることが楽しく、好きなことだけを極めようとしていたのです。上司からのコーチングでこのことに気が付きました。私は自分の苦手な分野の仕事の依頼がくるとスルーしていたのです。

自分の価値観で物事は決めない。自分に依頼があるということは私のことを頼ってくれている。それは得意なことなのかもしれないと思うようにしました。そんな中、デジタルマーケティングチームを新規で立ち上げることになり、社長からそのチームのリーダーを担当してほしいと打診がありました。そのチームの仕事はデータ分析をメインにして、営業ではありませんでした。今までの私なら断っていたと思います。自分の強みを活かせられないと思い、新規の立ち上げに飛び込んでいなかったとはずです。

私はコーチングして頂いたことを思い出し、チャレンジしてみようと思いました。リーダーといっても課長職の上司がいて自分は2番手でした。部下は5名。初めてやる業務でしたが、0から勉強する覚悟で異動を受け入れました。このような異動があることは中小企業のキャリアデザインの良さです。

スタート時は何もわからず、日々勉強をし、とにかくがむしゃらに努力して業務を覚え、マネジメントにも気を配りました。いつの間にか業務には慣れ、さらに深い仕事を任せてもらえるようになり、デジタルマーケティングチームは軌道に乗りました。私は営業で話すことが得意なことだと思いこんでいたのですが、数字を見たり、データを基に新しいアイデアや企画を考えること、またデータを分析する強みがあったようです。

自分の価値観を捨てなければ気付かなかったことです。自分の可能性をなくしていたという怖さも出ました。

チームは順調に人を増やし、数年後に上司の課長が退職することになりました。通常は別チームの課長が代わりを行うのですが、新規チームだったことで誰も業務のことが分からず、私が課長になることが出来ました。異例中の異例でした。

私は新規チームが出来た時に上司からのアドバイスがなければ今でも営業で藻掻いていたと思います。ただ実績を出すことだけを考え、苦しい日々を過ごしていたことでしょう。

一旦今までの経験を捨て、目の前にあった新しいチャンスに飛び込み、努力したことで出来たキャリアパスだと実感しました。今でも経験したことがない依頼がきても迷うことなく引き受けることにしています。

人は出来るだとうと思う人にしか頼み事をしません。私だったらその仕事が出来ると思い、相手はお願いをしてくれています。その期待に応えることで、さらに自分の強みが広がります。もしかしたら苦手なことで迷惑をかけるかもしれません。その時は謝ればいいのです。それでも価値観を捨て、自分の得意なことを見つけるためにチャレンジは続けようと思います。まだまだ自分でも知らない強みがあるかもしれません。その強みはわかれば、もっと大きなチャンスを掴めるかもしれない。

大手企業では仕事が細分化され、部署が大きく分かれているから難しいいと思います。中小企業だからそこ出来たことです。中小企業で様々なキャリアデザインを経験し、部署の異動を受け入れたからこそ出来た道です。

大手企業では出来なかった経験を大切にしていこうと思います。