起業してビジネスを成功させた、男性のキャリアデザイン
男性であれば、一度は「起業する」というキャリアデザインを想像するのではないでしょうか?
私もその一人でした。
しかし、「起業」というものは、そう簡単なものではありません。
私もそのキャリアデザインを夢見つつも、長い間実行へ移せずにいました。
しばらくは普通の男性サラリーマンとして、のんびりしてしまいました。
しかし、今では起業するキャリアデザインを達成しています。
社員は3名しかいませんが、小さな化粧品会社を営んでいます。
多くの男性は、いったいどのように起業を実現するのか、ピンとこないことでしょう。
私もそうでした。
本記事では、私が起業するまでの流れについて、詳しく解説しています。
ぜひ、参考にしていただければと思います。
起業するまでの働き方

私は高校を卒業してから10年間、美容用品の専門商社にて働いていました。
コンシューマー向け(デパートで売られているもの)から美容師向けの業務用用品まで、さまざまなものを扱っています。
私はそこで、「営業」・「企画」・「商品開発」に携わります。
実は私の実家は、理髪店と美容院を経営していました。
今でこそ店を畳んでいますが、小さなころから美容用品は、とても馴染み深い存在です。
そして美容用品に関する知識も、ある程度は有した状態で入社しています。
この生い立ちが味方して、私は会社内でもそれなりの成果を挙げられるようになっていました。
特に営業では、かなり強い部類だったと思います。
何せ美容師は、私が小さな頃から触れ合っている存在。
彼らの考えていること(潜在ニーズ)が、私にわからないはずありません。
企画でも同様でした。
母と父から聞かされていた話や営業での経験を元に、かなりクリティカルな企画が提案できていたはずです。
社内コンペでも、かなりの好成績を残していました。
唯一苦手だったのは、事務作業。
私は生来からの面倒くさがり屋で、ちょっとしたデータ入力や書類ミスが多かったのです。
「お前はそれさえなければ言うことなしなんだがな!」と、よく上司から言われたものです。
入社して10年経ったころ、私は起業というキャリアデザインを思い描くことになります。
30歳手前の男性としては、ある程度貯金には余裕がありました。
そして、銀行からお金を引っ張り込める自信もありました。
当時私には、付き合っている女性もいません。
おそらく結婚するか起業するかの二択が、その時には突きつけられていました。
私は迷わず、起業する道を選びます。
勤めている会社には申し訳のないことですが、「会社」ではなく「私」だからこそ、発注してくれている顧客が大勢いました。
私は彼らをそのまま顧客として引き抜き、起業する計画を立てました。
仕入れルートやノウハウも、会社で知ったものをそのまま流用できます。
勝算は十分でした。
私は結局、銀行から500万円の融資を受けます。
そして手持ちの資金500万円を合わせて、いよいよ起業しました。
コーチングを受ける

起業して経営が軌道に乗るまでは、さして時間はかかりませんでした。
何せ私は、前いた会社のビジネスモデルを、そっくりそのまま持ち込んでいるのです。
前の会社がそれでやっていけているのだから、失敗する道理はありません。
男性起業者としてのキャリアデザインは、まさに順風満帆だったと言えます。
しかしいきなり状況が変わってしまいました。
前の会社が、私の持っている顧客を奪い返しにきたのです。
私の持っている顧客に対してだけ、異常な安値で提案。
もちろん前の会社にとって、これは赤字です。
要するに私を潰すためだけの報復攻撃だったわけです。
私の顧客は、一瞬で離れて行ってしまいました。
とはいえ、これもある程度予測済みでした。
私のようにビジネスモデルを持ち込む場合、こういったことは起こりえます。
私はコーチングをつけて、会社の業績回復へ打ち込みます。
コーチングでは、6社の経営を経験している、ベテラン社長を招へい。
いかにして新規開拓をして、そしてリピートさせるか、そのノウハウについて教えてもらいました。
ついでに社員のモチベーション向上施策やトップとしての言動・行動・出で立ちまでレクチャー。
さらにもう一人、WEBマーケティング専門のコーチを招へい。
どちらかと言うと、彼はコンサルタントと言うべきかもしれません。
彼のおかげでWEBマーケティングで成功。
前の会社をおさえて自分の会社が優先表示され、その地域でWEB流入シェアは最大を記録しました。
私も営業に出るなどして、じわじわと新規開拓も進んでいきます。
最終的には失った顧客よりもたくさんの新規顧客を獲得。
元々「既存顧客だけでも経営は成り立つ」という前提のキャッシュフローなので、当然会社も回り始めました。
おそらくコーチングがなければ、あのまま経営破綻に追い込まれていたでしょう。
コーチングという切り札を持っていることは、あまりにも大きな要素でした。
これからの経営も、コーチとをつけて正しく進めていきたいと思っています。
男性が起業した以上、ビジネスは男と男の戦いです。
描いたキャリアプランが達成できるよう、これからも努力します。